義足のリハビリテーションが広まらない原因とその対策

一つには脳卒中など他の疾患に比べて、患者数が少ないことがあります。

昨今では下肢切断者の多くは糖尿病や閉塞性動脈硬化症など血管がボロボロになることが原因で切断に至ります。交通事故などの外傷で切断になる人のほうが少ないです。

高齢化社会に伴い糖尿病や閉塞性動脈硬化症の高齢者が増えてはいるものの、救肢と言って足を残すための医療も進歩していることもあり、数としてはそれほど多くはありません。

そのため地域のリハビリテーション病院でも切断者はたまにしか入院せず、そのため切断のリハビリテーションの経験が蓄積されないというわけです。

 

もう一つは深く関わらなければならない職種が増えるということがあります。

その職種は義肢装具士です。

義肢装具士は義足を作るエキスパートですから、近くにいてくれるに越したことはありません。

ところが、”リハビリテーションセンター”ならセンター内にお抱えの義肢装具士がいたりしますが、”リハビリテーション病院”には義肢装具士は常駐していません。

義足のリハビリテーションを円滑に進めるためには理学療法士義肢装具士、医師が特によく情報共有できなければなりませんが、義肢装具士が病院常駐じゃないことがそれを難しくしていると思われます。

 

これらの問題を解決するためには、

  • 受け入れ側のリハビリテーション病院が定期的に切断者を受け入れるようにすること(リハ病院のレベルアップ)
  • 義肢装具士に情報共有の輪の中に入ってもらえるよう、理学療法士や医師の方から意識して声をかけること。カンファレンスのような場があると良い。(多職種連携)
  • どこのリハビリテーション病院でも適用できる標準化された義足リハビリテーションプログラムの確立(義足リハプログラムの確立)

が必要だと思っています。